腰を後ろに反る(後屈)と痛みが出るタイプ腰痛についてご紹介します。
腰を後ろに反る(後屈)と痛みが出るタイプ腰痛についてご紹介します。
当院でも多いタイプの症例ですので参考になれば幸いです。
この腰痛の特徴的な所見は、
・身体を後ろに反ると痛みが出る
・痛みは比較的ピンポイントで、
指で痛いところが特定できる
・長時間立っていると腰が痛む
・野球の投球動作・バレーのアタック・バトミントンのスイングなど
スイング系のスポーツ動作で痛みが出やすい。
・座位で椅子の背もたれに背中をあずけると痛みが和らぐ など
問診時に訴えられることが多いです。
では、解剖学的にご説明しますと、
腰部椎間関節とは背骨の腰部で連結してい
る関節のことをいいます。
腰の背骨は5個のお茶筒が上下にハマっているような
形状をしています。
お茶筒状の関節なので、腰を前に曲げる(前屈)、
腰を後ろに倒す(後屈)という運動には適している形状と言えます。
お茶筒の中を上下に滑るようなイメージです。
前後の運動に適している反面、身体を捻る動作の回旋動作には向いていません
他にも、体重増加・不良姿勢等により反り腰になってしまうことにより、
椎間関節に過度の負担がかかります。
肥満やハイヒールで反り腰になってしまうと、
背骨の後方、椎間関節部に常に負担がかかってしまいます。
椎間関節症の痛みを改善させるには、
詰まってしまっている状態の椎間関節部の動きの改善が
必要となります。
予防を目的とする場合は
股関節周りの筋肉を柔らかくすることにより、
股関節でのからだのひねりやすさが得やすくなります。
腰での回旋可動域 5°
股関節での回旋可動域 45°
股関節周りの硬さを改善することにより、腰の負担が減ってきて
腰痛は改善します。
日ごろから股関節の柔らかさに日頃から気をつけてみてください。